186人が本棚に入れています
本棚に追加
あたしは慌ててエレベーターに乗ると、先生の階のボタンを押した
ぐんぐん離れていく地上
長野先輩がいうには最上階まるごと先生の家らしい
「つ、ついちゃった…」
エレベーターを降りるとすぐに一枚の扉の前にたどり着く
あたしは唾をゴクリと飲み込むと、長野先輩に渡されていた鍵で上條先生の家の扉を開けた
ガチャリー‥
鍵が開いたのと同時にどんどん上がるあたしの心拍数
大丈夫…大丈夫…!
入ってすぐの廊下にあるテーブルの上にある原稿を取って、すぐに帰ればいいんだから
それに伝えた時間には一応遅刻してはいない。むしろまだ10分も残されてる…
「って、あれ?」
中が真っ暗でなにがなんだか見えない…
これじゃぁ原稿取りに行けないよ…
手探りでスイッチを探し、やっとのことで見つけるとパチリとつける
.
最初のコメントを投稿しよう!