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社会人は色々ある。
共同経営者とは名ばかりの上司からの怖い視線。
店長をなめ腐ったバイト。
そんな、心が荒む状況下での唯一の楽しみ。
「あきっ!おはよーさん!」
いわずもがな、あきと過ごす一時ですよ。
「智宏、最近早くない?」
そりゃ~あきに少しでも早く会いたいからね。早起きしちゃいますよ。
会うのが楽しみすぎて、はじめこそきつかった早起きも、苦じゃなくなった。
早起きは三文の徳とは、昔のひとはよく言ったもんだ。
なにはともあれ、今日も立派なおっぱいですこと。
(しっかし、あれだな。絵梨花みたいのとツルんでるからか、あきはキラキラして見える)
昨日の絵梨花の怖ぇ顔を思い出すと、身震いしそうになる。
純粋っつーか。
発展途上っつーか。
見てて飽きないよ、ホント。
「つか、来るの早くない? 今日は俺が一番だと思ったのになぁー」
「だって、誰もいないプールサイドって開放的で好きなんだもん」
ーーなるほど。
前に聞きそびれた答えはそんな事だったのか。
開放的ねー。
開放的。
「俺の前でも開放的になってもいいよ?」
いつもの調子でそう言うと、いつもに増して真っ赤になって反応する。
ほんっと、かわいくてその反応だけで満足だ。
これが俺の周りの人間ならこうはいかない。
ほっぺたをぷくーと膨らませて、恥ずかしそうにちょっと距離を取ろうとするし、何をとってもかわいい反応だけど。
……なーんかいつもと様子が違う気がする。
「あき、もしかして体調悪いんじゃない?」
近づいてそっと顔を覗き込むと、驚いて顎を引いた。
……そんなあからさまに反応されると、こうなんていうか。
ムズムズすんじゃん……。
って、今はそんな場合じゃない。
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