時空の姫

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「ええ、もちろんよ。そのために私が準備してきたのを見てきたでしょ。それに後少しであれのための魔力が溜まりそうなのよ。それにもともとはクロノス爺が言ったことじゃない」 「確かに我が言ったことじゃ。でもそれを本気でやろうとしているお嬢のことが心配なのじゃ。いくらラーティミア殿に鍛えてもらっていても成功する可能性は低いからのう」 「あら、クロノス爺にしては珍しく人の心配してくれるわね」 「我の主はお嬢だからじゃ。主でなかったら別に心配なんかせんわ」 「ふーん、本当にそうなのかしら?まぁ、クロノス爺に心配をあまりかけさせたくはないから必ず成功させてみるわよ」 「ラーティミア殿もお嬢を育てるのには苦労しただろうに」 クロノス爺が心配するのもわかる。だってわたしがやろうとしていることは今までに前例が無いことだから。 前例が無いから私がやってみたいっていう気持ちも強くなってしまったからやめることはできないのかもしれない。 今ならまだ引き返せるかもしれないが一度決めたことはなかなか変えることは難しい。 だから私は計画を実行する日までにはすべてを終わらせることを誓った。
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