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「こちらは終わりましたよ」
「アニエスありがとう。アニエスがいてくれて本当に良かったって思ってるよ」
「私はいつもエミルがいてくれて良かったと思っています。エミルが私を雇ってくれたおかげで今があるようなものです」
「それは大袈裟だよ。それに私はアニエスだから私の秘書になってもらったんだよ。アニエスならいずれ人々をまとめあげることができると思って私の隣で様々なことを経験させたの。もう私から言うことは何も無いわ」
「エミルにそこまで言われると照れてしまいますね。でもそこまで思ってくれて嬉しいです。ありがとうございます」
「私からもお礼を言わせて。アニエスありがとう」
「ふふふ、なんだか変な感じですね。では、先に帰ります」
「気をつけてね」
アニエスは上機嫌でギルドマスターの部屋から出ていった。私やアニエスにとってこれが最後の会話となった。
「さてと、アニエスにもお礼を言ったからもう心残りは無いわね」
「お嬢時間じゃぞ」
「わかってるわ。今すぐに行くわ」
クロノス爺が先に転移をしたら私はその場に立って部屋を見回した。
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