時空の姫

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「奏さんはそのままの位置で、マルクさんとシオンさんは後ろに」 三人は祐希奈の指示通りにしていると飛んでくるナイフが当たらなかった。今の祐希奈は相手の攻撃の軌道までわかるみたいだ。 ラーティミアさんの指導も凄いが祐希奈の成長も凄い。祐希奈は将来的にはその能力を生かせる指揮官やギルドの上位の職に就けるはずだ。 あとは光がそれを許してくれるかが問題だが光のことだから今のうちからなんとなくはわかっているはずだ。 「悠紀さんと一緒にできるなんて光栄なことです」 「君は確か現雷帝のマルク=ランドレットだったよな?雅一から今の帝達のことは聞いてる。こんなかたちで話すことになるとは思いもしなかった。本当ならもっとゆっくり話したいがそれは後の楽しみにしよう」 「妻や子ども達も一緒にお願いします」 「それは楽しみだな。よし、いくぞ」 先に動いたのはマルクさんだった。マルクさんは肉体強化魔法を施すとすぐにマンモンに向かっていく。 「雷神一閃」 マンモンが身体を硬くして雷神一閃を防いだがマルクさんの後ろから父さんが姿を現す。マンモンはいきなり現れた父さんに驚いたがすぐに防御の姿勢をとる。 しかし父さんの動きの方が早かった。 「サンダージャッジメント」 マンモンの身体にサンダージャッジメントを叩き込むとマンモンはその威力を完全には防ぐことはできずに吹き飛ばされていった。
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