時空の姫

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「今までこういうことは何回もあったはずだから大丈夫よ」 アスカさんにそう言われても今回はいつもと違うと思う。時渡りしてきたアスカさんの方がこういった場面によく出くわしてるはずだ。 「よし、みんな準備をしてほしい」 「待つんだ………」 いきなり話しかけてきた人物は立つことさえままならない龍ヶ崎だった。どうやらマンモンが龍ヶ崎の身体から抜けても龍ヶ崎は死んでなかったみたいだ。 「警戒しないでほしい………。お前達とは戦う気がしない………」 「そんなことを言っても信じることはできません。私達が警戒を解いたところで攻撃してくる可能性がありますから」 「エリスの言ってることは正しい。でも今の龍ヶ崎はマンモンに操られてないから大丈夫なはずだ」 「あたしはエリスと同じで警戒しないといけないと思うよ」 「二人とも違うわ。明らかに龍ヶ崎は私達に何かを伝えようとしてるわ。それにもしも攻撃してきても今の龍ヶ崎ならすぐに倒せるわ」
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