時空の姫

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「そんなのやってみないとわからないよ」 「優里ももさっき見ただろ?雅一さんがマンモンに対して傷を負わせても時間が経つと再生するから大技でもその核となる部分に当てないといけない」 優里はオレの言葉を理解したみたいですぐに黙った。エリスもこの時にはわかってくれたみたいだった。 「それでマンモンのどの辺りを攻撃すれば倒せるのかしら?」 「心臓だ………」 やっぱり心臓だったか。だとするとオレ達が魔法を放つ前にマンモンを取り押さえておかないといけない。そうしないと心臓に当たることは無理だ。 今の光が捕まえている状態では手が心臓の前にあるからここから魔法を放っても間接的に当たったことになってまた再生されてしまうだろう。 だが、そのマンモンを取り押さえる役目を誰がやるかだ。その役目をやるということはオレ達の攻撃を喰らってしまうから最悪の場合は死に至る。 やはりここはそんなことはできないから強力な拘束魔法をかけるしかない。これだけの人数で拘束魔法をかけたらさずかのマンモンでも破ることはできないはずだ。
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