時空の姫

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「二人とも緊張感がないと思います。もう少しなんとかならないのですか?」 「まぁ、龍ヶ崎との一件はすべて終わったんだからこれくらい見逃してくれ」 「まだ終わっ「ねえ、あそこ見て!!」 エリスが説教している最中に優里が遮ってオレ達に龍ヶ崎とマンモンがいたところを指差した。 するとそこでは天に上がっていく光の粒子があり、地には人が倒れている。すぐにオレ達は龍ヶ崎だと理解して近寄っていく。 近づけばわかるが龍ヶ崎の身体も光の粒子になりかけていた。このまま放っておいても死ぬだろう。 「こんな姿になるなんて………」 「マンモンと契約した時点でわかっていたさ………。最後くらいは人の役に立てたのか?」 「オレ達の役に立ってくれたじゃないか。龍ヶ崎がいなかったらまだマンモンは倒せてなかったと思う。そのことに関しては礼を言わせてくれ。龍ヶ崎ありがとう」 「礼を言われるような存在ではない………。マンモンに操られていたとはいえお前と両親を離ればなれにしてしまった………。それはどうすることもできない事実だ………」
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