一つの終わりと一つの始まり

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「何者だ!?」 「あら、エルフ族の女騎士さんみたいね。それも誰かと契約したみたいだわ」 アスカさんは指二本で降り下ろしてきた剣の動きを止めると軽く分析を始めた。相手の騎士もまさか指二本で受け止められるとは思っていなかったはずだ。 「母さん!?」 「シン無事だったね。怪我とかはしてない?」 「大丈夫。目の前にいるレインさんとソフィーが入ってきた敵をやっつけてくれたから」 「なるほど。とりあえずこの女騎士さんは味方なのね」 「済まないが名を教えてほしい。私の剣を軽々と受け止めた相手の名は知っておきたい」 「私はアスカ。目の前にいるシンの母親よ。あなたの名前は?」 「レイン。契約者であるルミナと永遠の愛を誓った者だ」 「あらあら、だとするとエルフ族と契約する時のことは本当だったみたいね。リリアちゃんどうするのかしら?」 「アスカさん面白がらないでください。ちょっと頭の中が混乱してどうすればいいのかがわからないです」 「後でルミナ君やマルク君を含めた四人で話し合うことね。エルフ族を召喚できたってことは二人の相性はいいってことだけは忘れないでね」
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