第壱話 歩き出し振り回され 

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この友達以下顔見知り以上の奴は城崎 陣って奴だ。 コイツはバスケ部で、二年生だけど主戦力として頑張っている馬鹿だ。 俺はバスケ部には入っていないけど、バスケが好きだからこの馬鹿が補習とかで遅い時は体育館でボールで遊んでる。 なんだかんだいってもこの馬鹿とは幼稚園からの腐れ縁で悪友だ。 家も近いし、親戚よりも付き合いが深い関係に家族絡みでなっている。 「ナンパして帰ろーぜ」 「帰るのにナンパしてどーすんだよ」 この馬鹿は本当に馬鹿で赤点ギリギリで生き残っている運の良い奴だ。 俺は学年一位だ。けど、先生には嫌われている。テストがテストだから先生らも俺を落とせない。 面倒くさいから授業もあまり受けてない。 「あぁー。彼女欲しいなー」 「お前には無理だな」 「なにおう!?」  
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