第壱話 歩き出し振り回され 

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  「某生徒会長みたいなタイプは嫌だがな」 「麗奈か…」 滝沢麗奈。 二年で生徒会長をしていて、俺達とは一年のころに知り合った。 男女問わず絶大な人気を誇り、モデルへのオファーも来ているとかの噂がある。 俺らとは一年のころに知り合ってから、麗奈の中で唯一男子で仲が良いやつらに入ってしまった。 「人気あるけどな」 「素を知っちゃ、誰も寄り付かねーな」 と、馬鹿にしているといつの間にか肩に手が置いてあった… 「素を知ったら誰も寄り付かないぃ?」 「ゲッ!麗奈っ!」 陣が俺の肩に手を乗せている麗奈を見て、叫び声をあげて逃げようとした、が… 麗奈は持っていた鞄をぶん投げて、陣の後頭部に当てた。 当たったときに金属音がしたのは聞いていないことにしよう… 「凉ー?私には誰も寄り付かないのかな?」 「……はて?なんのことでしょう?」  
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