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キーン コーン
カーン コーン…
『やっべぇ遅刻ぅ~』
『ねみぃ~』
朝礼の時間ギリギリに来る馬鹿達を
僕は
自分の席で教科書を読みながら横目で見ていた。
僕なんか一睡もせずに
こうして時間に余裕を持って来てると言うのに…
ドタバタとウルサイ空間は、
嫌いだ。
せめて
僕の席の空間は
”凛“としていたい。
この空間だけは
邪魔させない。
僕だけの、空間。
視線を愛読書に移すと、一瞬、目眩がした。
手首が疼いてしょうがない。
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