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《貴方》
貴方の癖に似ている人を街で見かけると
貴方なんじゃないかと思う
私のワガママで別れたのに
貴方は別れたあと
影も形も亡くなっていて
貴方を もう追うことは出来ないの
貴方と過ごした時間に戻りたい
貴方が居た部屋の片隅に私も佇んでみる
部屋が広く感じて
寂しく思うの
もう居ない 貴方を探しても仕方ないのだけど…
でも…
今だけ
今だけは…
貴方を追わせて欲しい
弱く 壊れゆく私…
涙を流して 貴方を求めて
寂しいと叫んで みるのだけど…
まぶたを開いた…そこには…
誰も居ない
ただの広い部屋が朝日に照らされていた…
…おはよう…
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