ケンカ

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初めて事の大きいケンカをした。 いつもの小さなものじゃないケンカを... 「龍太郎のバーカ..! もう知らない!!」 あの時君はこう言った。 その言葉がこの先を語ってくれてたのに、俺はこう返した。 「俺だってお前の事もうどーでもいいし!! 絶対に話しかけんなよ!!」 こう..言ってしまった..。 それからの毎日はとても退屈だ。 「龍太郎!また寝坊(笑)? 新学期入ってから何回目(笑)?」 とか 「龍太郎、ここ間違ってる。 本ッ当にバカだね(笑)」 という会話がなくなった。 最初のうちは何も思わなかった。 だけど日に日にどこか物足りなくなってきた。 気が付くといつも君の後ろ姿を追っていた。 いつも隣で笑っていた君が 遠い存在であるように思えた。 『前みたいな関係に戻りたい』 そうとは思ってない。 よくドラマとかで、 離れたらその人の大切さがよく分かった。 とか、言ってくる。 そうなんだ... 俺は君が好きなんだ... 改めて考えると、あのケンカは今考えると、いつもの小さなケンカで、それが少しだけ膨らんだんだ.. このことから、俺は謝りに行こう。 そして 告白しようと思った。
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