26人が本棚に入れています
本棚に追加
「お、ことり!」
「つーばーさーっ!」
今日は翼と久しぶりのデートで、いつも以上にハイテンションなことりでーす!
あまりにも嬉しすぎて、めっちゃオシャレしちゃったんだ!
翼はというと…
うん、かっこいい!←
「えっへへー♪」
「なんだよ」
「ううん、なんでもないよーっ♪あ、そうだ翼、これどうぞっ!」
今日はバレンタインだからね、たっくさんマシュマロアイス作ってきたんだよ!
ことりから翼への愛がたくさん詰まってんの♪
翼なら喜んでくれるよね!
そう思ってたのに、翼ってば浮かない表情なのです。
あれ、もしかしてマシュマロ嫌いだった?それともくじ引きが嫌い?もしかしてことりのこと嫌いになっちゃった?
あー、どうしようっ!
それからというもの、ことりは怖くて本当のことが聞けなくて…
この空気がありえないくらい怖い。
「…これ、さ」
やっと口を開いたのは、もちろん翼から。
ことりが作った物を見つめながら話し出した翼。
やっぱこれに問題があるの?
「りょうま、って奴も食ってたよな?」
「…へ?」
「や、前にテレビで見たような…」
「あー、うん…?」
番組の企画で稜駿が食べてたけど、それがどうしたのかな?
「ことりはさ、りょうまって奴が好きなの?」
「へ?…好きだけど、仲間としてだよ?」
だって、ことりの愛は翼にしかあげないもん♪
なーんて。
「つばさ?」
「、ん?」
「もしかしてヤキモチ?」
「は!?ちちちげーよっ」
そんなカミカミで違うって言われてもね?ことり今すっごい嬉しいのっ!
だってだって、あの翼がヤキモチを妬いてくれたんだよ!愛されちゃってる証拠でしょ?
「むふふーっ♪」
「違うからな!」
「はいはい♪」
「ことりには負けるわ…」
さっきまで下がってたテンションが、また初めに戻った。ううん、初めよりずーっとテンションはMAX!
「翼、翼っ、」
「…なんだよ、」
―大好きなのは―
(翼だけだよっ!)
(だって翼のはハズレがないもん)
家に帰って、ことりから貰ったマシュマロアイスを食った。
そしたらマジでハズレがない。
全部が全部当たりだし、一本一本に俺の好きな所を書いてるし。
なんかそれが゙ことり゙らしくて笑っちまった。
.
最初のコメントを投稿しよう!