大好きなのは

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「お、ことり!」 「つーばーさーっ!」 今日は翼と久しぶりのデートで、いつも以上にハイテンションなことりでーす! あまりにも嬉しすぎて、めっちゃオシャレしちゃったんだ! 翼はというと… うん、かっこいい!← 「えっへへー♪」 「なんだよ」 「ううん、なんでもないよーっ♪あ、そうだ翼、これどうぞっ!」 今日はバレンタインだからね、たっくさんマシュマロアイス作ってきたんだよ! ことりから翼への愛がたくさん詰まってんの♪ 翼なら喜んでくれるよね! そう思ってたのに、翼ってば浮かない表情なのです。 あれ、もしかしてマシュマロ嫌いだった?それともくじ引きが嫌い?もしかしてことりのこと嫌いになっちゃった? あー、どうしようっ! それからというもの、ことりは怖くて本当のことが聞けなくて… この空気がありえないくらい怖い。 「…これ、さ」 やっと口を開いたのは、もちろん翼から。 ことりが作った物を見つめながら話し出した翼。 やっぱこれに問題があるの? 「りょうま、って奴も食ってたよな?」 「…へ?」 「や、前にテレビで見たような…」 「あー、うん…?」 番組の企画で稜駿が食べてたけど、それがどうしたのかな? 「ことりはさ、りょうまって奴が好きなの?」 「へ?…好きだけど、仲間としてだよ?」 だって、ことりの愛は翼にしかあげないもん♪ なーんて。 「つばさ?」 「、ん?」 「もしかしてヤキモチ?」 「は!?ちちちげーよっ」 そんなカミカミで違うって言われてもね?ことり今すっごい嬉しいのっ! だってだって、あの翼がヤキモチを妬いてくれたんだよ!愛されちゃってる証拠でしょ? 「むふふーっ♪」 「違うからな!」 「はいはい♪」 「ことりには負けるわ…」 さっきまで下がってたテンションが、また初めに戻った。ううん、初めよりずーっとテンションはMAX! 「翼、翼っ、」 「…なんだよ、」 ―大好きなのは― (翼だけだよっ!) (だって翼のはハズレがないもん) 家に帰って、ことりから貰ったマシュマロアイスを食った。 そしたらマジでハズレがない。 全部が全部当たりだし、一本一本に俺の好きな所を書いてるし。 なんかそれが゙ことり゙らしくて笑っちまった。 .
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