2人が本棚に入れています
本棚に追加
/13ページ
「それはこっちのセリフだ。お前、高校来てないのに何でメイドの格好しているんだよ」
「そ、それは・・・・」
「理由を言うなら許してやる」
「も・・・」
「も?」
「も・・・・・」
次の瞬間、俺はどこからか冷たい風が吹いてきた。
「萌え萌えビーム!!!」
「・・・・・・」
「し、失礼します!!」
「・・・・?」
現実・・・だよな、ここ。菊川は走ってどこかに行ってしまった。
「今のメイド服・・・あそこのメイド喫茶だな」
「お前・・・知ってるのか?」
「だてにメイド喫茶行ってないからな!!!メイド服見ただけでわかるんだ!!素人にはわかるまい」
いや、わからなくて正解だ。
「まぁいいや。とにかく教えてくれよ」
「Ok!!!」
~メイド喫茶~
『カララン・・・』
「お帰りなさいませ。ご主人様♪」
メイドたちが名セリフを言う。
「あの・・・ここに菊川 萌って人勤めてませんか?」
「いますよ♪萌ちゃーん。ご主人様から呼ばれてますよー」
「いつ聞いてもいい響きだなぁ・・・」
達也がウンウンとうなずいている。
「いらっしゃいませー。ご主人さ・・・・・ま!?」
「よ、ご主人様からの指名は俺ってわけだ」
「ちょ、ちょっと用事があるので・・・恋歌ちゃんよろしく!!」
「お、おい!!」
また菊川が走って出ていてしまった。
「アイツ・・・」
「もしかして・・・彼氏さんですか?」
「ち、違いますよ・・・」
「そうですかぁ。それじゃぁ、私がお相手しますよ♪ソチラの方はもっとスカートの短い方にお願いしてあげますね♪」
「ス、スカートの短い!?」
達也がマジ興奮していた。いつもの倍、目が光っていた・・・。
第4話に続く。
最初のコメントを投稿しよう!