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第5話「初めて・・・ではなく、途中から☆」
「アイツ・・・霧島はいつ、どうしてここに勤めているのか理由を知っているな理由を教えてください」
「やっぱりそれ目当てで来たんだね」
「え?」
「萌ちゃんがここに来るときに言ってたんだよ。『知り合いの人が来るかもしれない』ってね」
「そうでしたか・・・」
「言っていいのかわからないけど・・・鋼君には聞いてほしいかも」
すると恋歌さんはある写真を取り出した。
「これは・・・?」
「萌ちゃんとそのご両親の写真だよ。まだ5歳の頃だったらしいんだけどね」
そこには霧島と両親が映っている写真。
「萌ちゃんはご両親が大好きで大きくなったら親孝行しようって思ってたらしいの」
「そうなんですか」
「・・・だけどね。もういないの」
「え?」
「萌ちゃんのご両親は、交通事故にあって亡くなってしまったの。萌ちゃんは無事だったらしいんだけど・・・」
「そうなん・・・ですか」
霧島にそんな過去があったなんてな・・・。
「今は知り合いの人の家に住んでいるらしいんだけど・・・。それでね、萌ちゃんなりに考えたらしいの。親孝行ができないままじゃ嫌だった・・・だから誰か人のために役立つことをしよう。だからメイドになる決意をしたらしいんだよね」
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