小説もどき収容所

"ライブ"

ただ、クラスという縛りが無くなってからはお互い全く連絡をとらず、それは他の連中とも同じようだった。

｢そーれーでもー、時は流れてー、いくーつもの悲しみがあり、別れーがあり、僕らはー変わるけれどー♪♪｣

男の歌声が会話の余白に何の遠慮もなく入ってくる。

さっきから思っていたのだが、ラブソングを歌うには、少々声にドスが利きすぎではないだろうか？

この声なら、もう少しゆっくりとしたテンポのバラードで攻めるべきである。

大体まず歌詞が…。