0人が本棚に入れています
本棚に追加
/65ページ
「おーい、聞こえますかー?」
気がつくと、マンタが俺の目の前で手をヒラヒラさせていた。
「あぁ、悪い」
「話しの途中で考え込む癖は相変わらずだな。で、全く連絡なかったけど、お前は大学で何やってたんだよ?」
「俺はちょっとバンドやってた。今はもう辞めちゃったけどな」
よく考えてみると、本当にあっという間の大学生活だった。
ただバンドやってる時は楽しすぎて、それ以外は何も見えなかったし、それで良かったと今も思っている。
あの気持ちの高揚を味わい尽くしたのが俺の大学生活だった。
最初のコメントを投稿しよう!