"惰性"

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「お前、学校来いよなー」 俺は隣りで寝そべる友人に声をかける。 「がっこう?」 トーンが少し上がった声が返ってくる。 「あぁ、学校かぁ」 それ以外に何があるというのだ。 「俺はあそこには行かないよ。むしろ、俺はあそこに行ったら勉強ができない」 なんでだよ、と俺は理由を訊ねる。 「俺は一人で勉強した方が伸びるタイプだからだ。ほら、短距離走とかって、タイム測る時一緒に走らせたりするだろ?あれってのは一人で走った方が集中できるやつにはいい迷惑なんだよ。あれと一緒」
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