"濃霧飛行"

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「俺もついに死ぬのかー、何か切ないないな…」 後ろでヒカルが呟く。 「何言ってんだよ自分で志願したんだろ?街のために死ねるなんて本望じゃねーか」 俺はヒカルに続けるようにして言う。 「いや、そりゃそうなんだけどさ。どうせならもっと美味いもん食っときたかったなーって。昨日のご馳走は美味かったなー」 俺はヒカルのどこかお気楽な考えを聞き流しながら、今度はマツリに尋ねる。 「マツリは何で今回の仕事志願したんだ?」 「私は…」 しばらくの沈黙。
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