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僕は訳が分からず、質問を続ける。
「何もないじゃないですか?全て真っ白で」
「これが全部よ。全てが与えられた結果がこの世界なの」
彼女は真っ黒な瞳で僕を見つめながら続ける。
「あなたにはここにある世界の意味が分からないの?」
僕には何も分からなかった。
僕は首を横に振る。
「そう…。残念ね…」
彼女は物憂げな表情で僕を眺めると、再び視線を窓の外に戻す。
彼女はうっとりとした表情で窓の外の世界に目を向けた。
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