"この世界のそれ"

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僕は応える。 「聞くことはできる。でも、理解はしない。理解することが、既に直視することだから」 そこまで言うと、彼女はそっぽを向く。 表情の見えない彼女が、そっかと呟く。 「それは残念」 彼女は泣いていた。
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