1章*悩み

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‡親友side‡ 「私、哀澤が好きなの…!」 突然告げられた言葉。 「あーちゃんなら絶対信用出来るから……… どうしたらいい?!!」 ……私、蛍月有香(けいづきありか)は 突然の質問に、内心戸惑った。 好きな人などいない。 只の乙女ゲーが大好きなオタクさんなのだが。 「あー、つまり、どうしたいの、かな?」 「チョコを渡したいの…」 「バレンタインの?」 「うん…」 私の大事な親友の頼み。 断れるはずがないじゃないか。 というわけで 私は彼女の相談を聞いた……。 「哀澤だけに渡すとさ、ラブラブだとか言ってくる奴いるじゃん…」 「まぁ……」 「どうするべき?」 「え……っ、と…」 私は考える。 普段は小説書くときしか使わない脳を。((オイ 「皆にもあげたら?」 「なんで?」 「友達とかにあげてさ、「残ったからやるよ」的に」 「ふーん………わかった。ありがとうホントに!」 「いや、私雪原(ゆきはら)さんのためならなんでもやるよ!」 「ありがとう、あーちゃんに聞いて良かった…!」 駅から由里と別れた私は、複雑な思いを胸に抱いていた……。 .
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