1章*悩み

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「由里が初恋……」 私は正直動揺していた。 確かによく哀澤くんの話はしていたし 楽しそうで ああ、由里はこの人好きなのかな… とも、思ったこともあった。 「あんなので…、大丈夫だったのかな、相談」 自室のベッドに体を預け 枕を両腕の中におさめる。 「私………の、恋…」 一瞬脳裏に浮かんだ人。 「……私は、過去は振り返らないんだから…」 過ぎ去った事を悔やんでもしょうがない。 そう言い聞かせてきた。 「今は由里の恋を応援するんだから!さぁ、寝よう!」 腕に抱いた枕を強く、強く包みこんで 私の意識は闇の中へ… .
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