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「由里が初恋……」
私は正直動揺していた。
確かによく哀澤くんの話はしていたし
楽しそうで
ああ、由里はこの人好きなのかな…
とも、思ったこともあった。
「あんなので…、大丈夫だったのかな、相談」
自室のベッドに体を預け
枕を両腕の中におさめる。
「私………の、恋…」
一瞬脳裏に浮かんだ人。
「……私は、過去は振り返らないんだから…」
過ぎ去った事を悔やんでもしょうがない。
そう言い聞かせてきた。
「今は由里の恋を応援するんだから!さぁ、寝よう!」
腕に抱いた枕を強く、強く包みこんで
私の意識は闇の中へ…
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