46人が本棚に入れています
本棚に追加
/51ページ
レバーを叩き生唾を飲み込んで、台の挙動を見守る秋山。
だが、リールが回らない。
『まさか……フリーズか?』
北斗にそんなものはない。
秋山も重々承知していたが、高鳴る胸の鼓動は抑えられなかった。
『あっ……コイン…入れてないや』
どこまでもシリアスになりきれない秋山。
『………コホン』
軽く咳ばらいをし、頬を染めながらコインを投入、今度は控え目にレバーを叩いた。
今、秋山の鼻息はピーピーと荒くなっていた……。
○ナカータ○
最初のコメントを投稿しよう!