12/12
46人が本棚に入れています
本棚に追加
/51ページ
  レバーを叩き生唾を飲み込んで、台の挙動を見守る秋山。   だが、リールが回らない。     『まさか……フリーズか?』     北斗にそんなものはない。 秋山も重々承知していたが、高鳴る胸の鼓動は抑えられなかった。     『あっ……コイン…入れてないや』     どこまでもシリアスになりきれない秋山。   『………コホン』   軽く咳ばらいをし、頬を染めながらコインを投入、今度は控え目にレバーを叩いた。       今、秋山の鼻息はピーピーと荒くなっていた……。         ○ナカータ○
/51ページ

最初のコメントを投稿しよう!