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俺は掃除用具入れの前までいくと叫んだ。
「早く!紫苑はこの中だ!」
「わかった!後は僕に任せろ!!」
ガチャ!
………………
光が掃除用具入れの中に入ったところで鍵を閉めた。
シャキッ
ついでに南京錠もかけておいた。
「おーい!どこだ紫苑!くっ……悪の手先にさらわれたに違いない!」
「最後にちょっと怪しげなお札を貼れば完璧だな。」
俺は清々しい気分でその場を後にした。
教室に戻る途中で雅が大量の本を持って歩いていた。
「 手伝う 」
「放っておこう」
………………………………………………………………………ハッ!?
また来ましたよ!
どうしようかな………って迷うほどのものじゃないか………。
ピッ!
俺は迷わず「手伝う」を選んだ。
「手伝うぜ」
俺は雅から本を奪いとって横に並んだ。
「ちょっ………あんたどっから湧いてきたのよ!?」
雅は驚きの表情だ…………フッ……さっきの驚かされた仕返しが出来たな………ヒヒ………。
「これどこまで運べばいいんだ?」
俺はよろこびが顔に出ないようにクールに聞いた。
「…………図書館よ……」
「わかった」
俺は雅と一緒に図書館までいって紫苑のところに向かった。
「帰るぞー」
「お…おう」
俺は何事もなかったかのように教室に戻ると、鞄を手に取り紫苑と教室をでた。
雅のこともあったせいか、どうでもいい光のことはすっかり忘れていた。
その後、家に帰った俺は、2時間ほど趣味に没頭してから眠りについた。
次の日………。
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