2人が本棚に入れています
本棚に追加
/19ページ
「よくも毎日やってて飽きないわね………」
彩子が哀れみを込めた目で言った。
「うるせぇよ!」
まったくほっとけ………、といっているうちにゲームの起動が完了したようだ、タイトルが表示される。
《リトルヤバイバーズ!》
今人気の恋愛シュミレーションゲーム、つまりギャルゲーだ、忘れもしない中2の夏………、初めてギャルゲーに出会ったあの夏を……。
と感傷に浸っていると、またもや扉が開いた。
俺はそいつを確認すると声をかけた。
「よぉ紫苑」
「おう………磯野か……おはよう」
紫苑(しおん)は礼儀ただしく俺に挨拶をした。
……彼女……いや彼は成績優秀、運動神経抜群というクラスに一人は居るでき○ぎくんだ、しかし容姿が女っぽい、俺も初めてこいつとあった時は本気で女かと思ったしな。
「相変わらず可愛いわねぇ♪」
と彩子が紫苑をからかう。
「なっ……私は男だぞ!?」
本人はかなり気にしているようだ。
……………………。
俺は画面に意識を集中させる。
最初のコメントを投稿しよう!