電脳世界

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30分ほどギャルゲーに没頭していると、気づいた時には、教室が半分程埋まっていた。 「もうすぐ予鈴か……」 俺はSAVEボタンをクリックし、ゲームを終了させる、そしてPCを鞄にしまい、代わりに教科書を取り出した。 俺は時間割を確認するなり深い溜息をついた。 「はあ………また一日で一番憂鬱な時間がやってくるのか。」 俺が唯一苦手な教科<心理学>だ。 俺が通っているこの東雲学院は全国でも五指に入る超名門校だ。 そしてその超名門校に通う奴らも超一流の奴ら、あるいは規格外の金持ちだ。 俺はどちらにもあてはまらないわけだが…………、まあその話は置いといて。 まあとにかく、うちは名門校でその名門校であるうちを代表するカリキュラムが<心理学>だ。 しかし、俺はこの心理学だけはどうも苦手である、だから必然的にこの教科がある日は憂鬱なのだ。 「一限目から心理学なんて終わってるな」 俺は机に伏せ、うなだれた。 ………………………。 今日はこのまま寝ちまうか……………………。 ………………………。 そんなことを考えてい ると目の前にディスプレイが二枚表示された。 「 寝る  」 「 寝ない 」
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