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お昼――――
「ねぇ、トシのことどお?」
ヤスダミキ
と同じクラスの安田美希に聞かれた千草は、
「特にどうって事ないけど、トシはそこそこ良い人っぽい。」
と言いながら千草はペットボトルの烏龍茶のふたを開けた。
アライ トシゾウ
荒井歳造は回りからトシと呼ばれていた。
「昨日の部活の帰り学校近くの神社通っていたら、トシがバット持って走っていたのを見たの。」
「えっ、なんで神社に。」
と千草は弁当を食べながら聞いた。
「わかんないけど、他に中村さんが夜中商店街の路地裏でトシを見かけたってもあって、そんときもバット持っていたんだって。」
「……まぁ、人それぞれだし、トシそんなに悪い人じゃないから、気にしない方がいいよ。」
「そうだねー。(笑)次の授業…」
と別の話題にかえ、二人は弁当を食べ進める。
一方、トシはクラスの男子とグループでお昼をとっていたところ、
「はっ、ブアァックション!!」
「うわっ、汚っ」
「トシ、鼻水。はい、テッシュ。」
トシはくしゃみをし鼻水を垂らした。当然ながら回りはドン引き…。![image=344927496.jpg](https://img.estar.jp/public/user_upload/344927496.jpg?width=800&format=jpg)
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