鬼姫

潜入

｢ねぇ・・皆何やってるの？｣

驚きながら私は尋ねる

{朱里ちゃんもほら早く早く}

クラスメートの何人かが呼ぶ

私はゆっくりと席に座りノートを開く

｢ねぇ？何をすればいいの？｣

困った私は隣の子に聞いた

{ノートにお願いを書けばいいんだよ鬼姫様に}

私は言われた通りにした
ﾋﾟﾛﾘﾛﾘｰﾝ

誰かの携帯がなる

{やった～俺の願いが選ばれた}

一人の男子が喜ぶ

｢願いが選ばれた？何を願ったの｣

{社会の先生がトラブルにあって…自習になりますようにって願ったよ}
男子はクスクス笑いながら答える

{ほら…朱里ちゃんも見てごらん鬼姫から✉きたから}