新次元生活

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空がとりあえず適当に声を掛けるべきかと悩んでいると、然斗がうろうろしている生徒に話し掛けているのが目に入った。 よく見ると既に然斗の後ろには一人生徒がいる。 然斗は行動が早いな。 空はそう思った。 「空、これで4人になったぜ」 「そうみたいだね」 空はそういうと、然斗の後ろの二人に自己紹介くらいしておこうと思った。 しかし突然、後ろから声が掛けられる。 「良かったら一緒の班にならない?」 振り返ると、眼鏡をかけた女子生徒が立っている。名前までは覚えていなかったが、同じクラスにはいたはずだ。 彼女の後ろには同じくクラスで見かけた5人の女子生徒達が付いていた。 すると然斗が答えた。 「これならちょうど10人だな。いいよな?」 然斗の声に笑顔で頷く。 どうにか無事に10人の班が出来上がった空達は、先生の指示を待つことにした。
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