4人が本棚に入れています
本棚に追加
空がとりあえず適当に声を掛けるべきかと悩んでいると、然斗がうろうろしている生徒に話し掛けているのが目に入った。
よく見ると既に然斗の後ろには一人生徒がいる。
然斗は行動が早いな。
空はそう思った。
「空、これで4人になったぜ」
「そうみたいだね」
空はそういうと、然斗の後ろの二人に自己紹介くらいしておこうと思った。
しかし突然、後ろから声が掛けられる。
「良かったら一緒の班にならない?」
振り返ると、眼鏡をかけた女子生徒が立っている。名前までは覚えていなかったが、同じクラスにはいたはずだ。
彼女の後ろには同じくクラスで見かけた5人の女子生徒達が付いていた。
すると然斗が答えた。
「これならちょうど10人だな。いいよな?」
然斗の声に笑顔で頷く。
どうにか無事に10人の班が出来上がった空達は、先生の指示を待つことにした。
最初のコメントを投稿しよう!