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先生の次の指示が出るまで数分間待つことになった。
その間は雑談をしたり、班作りに奮闘する他の生徒を眺めていた。
話し掛けてきた眼鏡の子は今井というらしく、然斗は既にフレンドリーに話している。
「他の女子達は皆知り合いだったのか?」
然斗が今井にそう尋ねた。
「違うわ。その二人は同じ中学だったんだけど、他の子はうろうろしているのを捕まえてきたの」
そう言って彼女は近くで雑談をしている二人を手で示した。
空がその二人を確認するとやはり6組の生徒のようだった。
その時、視界の隅に一人、会話を避けるように離れて立っている生徒を見つけた。中野美咲だった。
「あの子も?」
空が尋ねると今井は振り返って視線の先の人物を確認した。
「あぁ中野さんね。そうよ、あの子ったら自己紹介であれだったから放っておいたらずっと一人でいそうでしょ」
おぉ、何て親切な人だ。
というか、然斗や今井さんがいなかった時の事を想像するとゾッとする。
「自己紹介と言えば仲宮くんも中々面白かったわよね」
前言撤回しよう。少しトゲがある。
そうして数分が過ぎると、全ての生徒が10人程度の班を作り終えた。
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