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連れて来られた二人の生徒は2年生だと分かった。
胸元に付いている都橋高校の校章が掘られたバッジの色が青だったからだ。
バッジの色は一年生が赤、二年生が青、三年生が黄色と決まっており、空もしっかり赤のバッジを胸に付けていた。
二年生の二人は男子と女子が一人ずつだ。四人が空達の所へ到着すると、然斗が紹介を始めた。
「連れてきたぜ。まずこっちの人が藤野さん」
然斗が男子の方を手で示すと、彼は一歩前へ出て言った。
「僕の名前は藤野仁(ふじの じん)。今日は皆よろしく頼むよ」
彼はそう言って軽く頭を下げた。
彼は中野に似た銀髪を肩にかかる程度まで伸ばしており、右目がそのふさふさの長髪によって完全に隠れていた。
中野と藤野で名字で違うから兄妹ではないはずだけど、こんな異様な髪の人が二人もいるなんて、この学校はどうなっているんだ?
藤野さんは常に制服のポケットに手を突っ込んでおり、身長は空より少し高いくらいだろうか。
目は優しい目をしていた。と言いたいが、見方によっては死んだような目、とも言えた。
まぁ、それでも美形には違いないのだろう。
然斗とは違うタイプの美形だ。憎たらしい限りだよ。
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