新次元生活

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その後も自己紹介は着々と進められた。 皆それぞれ良い意味で個性的な自己紹介をしている。 これが単に個性的さを競う競技だったとしたら、空は間違いなく二等を取れただろうに。 全員の自己紹介が終わったところで授業終了を知らせるチャイムが鳴った。 「それじゃあ次の時間は校内案内だから、全員体育館に集合するように」 先生の言った通りこの次は丸々一つの授業を使って校内を上級生が案内することになっている。 予定表に書いてあった事だ。 先生が教室から出ていくと、クラスの生徒たちは一斉に話し始めた。 皆もともと知っている者同士で話しているのか? それとも早速新たな友達を手に入れたと言うのか……? 空はなかなか人に話し掛ける気にはなれなかった。 ……それでも友達の一人くらい欲しいな。
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