新次元生活

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然斗の容姿は許される程度に着くずした制服とすらりとしたスタイル。 髪は七三に分けられているが真面目さというより爽やかさを醸していた。 もてそうだ。実際これまでもててきたんだろう。 然斗と話しながら廊下を突き進んでいると、入学式でも使った体育館に到着した。 入学式とはうってかわって、飾り気の無い普通の体育館だ。 「なんであんなに上級生がいるのかな」 空は体育館の端に大勢いる上級生を見てそう尋ねる。 「校内を回る時は適当にグループを作って各グループに数人ずつ上級生が配置されるらしい」 「へぇ」 どこで聞いたのか分からないけれど、それならあの人数にも納得がいく。 その後も雑談をしながら待っているとチャイムが鳴り響いた。
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