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数分後。
「や、止めにしないか……?」
「そうね……」
大きな岩の影で休んでいた。
当然2人とも息切れしており、汗だくである。
無駄に体力を使い、バテているシャンは水筒の水を呷る。
「やっぱり感情で動くのはいけないな……」
「……あ、夢中で走ってたから道が分からないかも」
「マジで!?」
こんな場所で迷ったとなると命に関わる。
リンは汗を拭きながらポケットから方位磁石を取り出し、北を探す。
「どうだ?」
「なんとか道は逸れてなかったみたい。
だからほら、」
スッと荒野の先を指す。
「ようやくついたな」
砂煙の向こうに小さく建物が見えた。
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