知の章

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××51年 2月 忙しくも幸せな生活は長くは続かなかった。 懸念していた、不審な動きが目に見えてきた。 将軍様のお食事に毒が入っていた。 私は必死に解毒を試み、一命をとりとめた。 犯人は分からなかった。 将軍様は代々仕えてきた者を疑うことはしなかった。 事件以来、将軍様は気を病み、部屋から出ないことが多くなった。 紫苑様を安全な場所に連れて行きたいのだが、将軍様に何かあっては遅いので残ることにした。 海棠
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