みーっけた

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桜の花弁は風が吹く度にドコかへ飛ばされていく。 何か…儚いな… なんて思う。 ふと周りを見渡せば委員の人がたくさん集まっていてもうすぐ委員会も始まりそうだ。 ってか前の子もずっと外見てるよね… 桜の木を見てんのかな…? 私はまた外に視線を戻す。 あの彼に会った日 桜はまだ蕾を身につけただけの寂しい姿をしていた。 あの日彼が“くるみちゃん”って言ってくれた。 笑ってくれた。 ニコッともニカッとも言えない笑顔で……。 やっぱりあの笑顔は桜みたいな感じだな。 優しいケドどこか強い。 彼はきっとそんな人。 たった数分……いや数秒だったかも知れない。 ケド未だにその数秒を忘れられない私はやっぱり愛実に飽きないねって言われても仕方ないのかな?って思うと桜の花弁がまた風に飛ばされるのが分かった。 それはまるで仕方ないよって桜に言われてるような気持ちになった。 「ってか桜って儚いよな…」 前に座った男の子が隣に座っている子に話しかけた。 やっぱり桜は儚いんだと思う。
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