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オロバス「では、お前に眠る魔力を目覚めさせてやろう」
オロバスは手を遊斗の頭の上に置き、なにやら呟く。
すると途端に遊斗を中心に世界が黒へと塗りつぶされていく。
遊斗「これが俺の力…」
そう言う遊斗のまわりには、黒いオーラが鈍く光っていた。
オロバス「やはり他の5人と変わらないぐらいの魔力を持っているようだな」
そう言うと、オロバスは持っているステッキで、またもや何かを書き始める。
オロバス「今から、お前自身、知りたいことを教えてやろう。」
遊斗(アルマンが言っていた、最低限以上の知識か…)
オロバス「人の記憶というものは、興味のあるものを覚えやすい傾向にある。好きな物事について覚えやすいようにな。」
オロバスの魔法陣を書く手は止まらない。
オロバス「これから先は深く追求し、理解しようとする心が必要だ。その無邪気な好奇心で知識を貪り尽くせ」
オロバスは作業を終え、ステッキを遊斗に向けて魔法陣を遊斗へと動かす。
すると徐々に魔法陣の光に遊斗は包まれていく。
オロバス「全てが終わりし時に、我が何故ここにいるのか教えてやろう」
そうオロバスが言いきった瞬間、遊斗は光に包まれ消えた。
遊斗の魔力により再び黒色になった世界でオロバスは一人、遊斗を待つ。
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