異世界へ

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ここはどこだ…? 小鳥のさえずりがきこえる…。 小鳥…? 「ハッ!?」 頭が痛い…。 俺は確か他の五人と…。 「で、森の中ってどういうこと?」 一人言葉にしてもまわりには誰もおらず答えは帰ってこない。 確認しよう。 俺の名前は秋田 遊斗(アキタ ユウト) 身長約170センチ、黒髪ちでょっとくせっ毛、声が少し低いっと。 …うん、大丈夫 ん?尻が痛い… 遊斗「うおっ!?」 痛みを感じ後ろを見てみると遊斗の尻には、子犬…もとい子狼が食いついている。 遊斗「なんだこいつ?」 遊斗は首根っこを掴み尻から離すと子狼を見る。 「グルルー!」 子狼は威嚇をするが体格からして全く怖くない。 遊斗「お前可愛いなぁー。」 ふとまわりをみると草陰から光る目が複数、遊斗を囲むように見ている。 遊斗「なんか…ヤバい?」 「グルルラァァー!!」 次の瞬間には遊斗は走り出していた。 遊斗「いきなりこんなとこきてこんな展開ってついてねー!!」 暫く駆けていると前の方に青年がいた。 青年は槍?スピアというのか柄の部分が長く先端に両刃の刃物がついた棒を持っている。 「なっさけねー!」 遊斗「へ?」 「後ろにいろよ!」 そう青年は言うと狼の群れに突っ込んで行った。 青年は向かってくる狼に対して柄の部分をつかって撃退する。 「キャン!」 狼は泣き声を出し後退する。 「お前、子供なんて持ってるから追っかけられるんだよ。」 遊斗「え?」 そう言われて遊斗は右腕の中を見ると子狼を抱えていた。 遊斗「おぉ?」 「おぉ?じゃねーよ返してやれ」 遊斗は頷くと子狼を離してやる。 すると子狼は親元へ一目散に駆け出して行った。 「これで大丈夫だろ」 そう青年が言うと狼達は森の中へ帰っていった。
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