プロローグ

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誰にも聞こえないような小さな声でそう呟くと、男は改めて目を凝らした。 凄惨なその現場には、我が子を亡くした絶望が溢れていた。 と、 燃え上がる炎は急激に弱まりついには消えてしまった。 辺りに立ち込めた異臭と熱気が止み、誰も寄せ付けなかった空間が姿を現した。
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