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それから何時間か経ったが先生からの返信は無い。
後、数時間で日付が変わるだろう。
まだ先生からのメールは来なさそうだ。
少しだけ寝よう。
そしたら…寝てる間に来てるよね。
毛布に潜り込んで、固く目をつぶった。
不思議とすんなりと眠れた。
私が起きた時には、外はまだ暗かった。
ごそごそと毛布の中から手を出し枕周辺を探せば、簡単に携帯を見つけれた。
携帯を開き時間を確認すれば、まだ3時頃だ。
変な時間帯に起きたなあ…と苦笑しつつメールがきてないかチェックしたら、ちょうど先生のフォルダに未読メールが一件。
「良かったぁ…、返信きてて」
安堵してついつい口元が緩んでしまう。
少し冷たい指先でメールを確認する。
メールの内容では先生は平然としていた。
そっか。
野木ともうお別れか。
寂しくなるけど、向こうでも元気でな。
…メールって虚しい。
無機質な黒で、しかも内容は淡々としたもの。
でも、改めて実感した。
先生にとって私はただの生徒なんだ。
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