各々の気持ち~1~

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~唯side~ あ・・・、なんかすごいいい匂いする。 あんまりにも落ち着く匂いに、俺は誰これ構わずに抱き寄せた。 あまりにも騒ぐもんだから、離そうかと思ったけどやっぱり落ち着くから止めた。 逆に上に上げてみる。 いや、俺まじで寝ぼけてたみたい。 楓に叩かれて起きてみれば、抱き締めてたのは女。 あわてて離す。 ・・・なにしてんだ、俺。 女って香水臭くて、化粧濃い奴らばっかじゃねえんだ。 離した女を見てふと考えた。 こいつ、化粧してないし、香水じゃなくて石鹸の香りがした。 その後、昼飯を食べる時に話したけど、悪い女じゃなさそうだな。 俺の知ってる女たちと大違い。 メイド服は、目の置き場なくて困ったけど。 ・・・少しドキッとした。 まぁ、まだ女は大っ嫌いだけどな。 羽衣・・・はそこまで嫌いじゃないかも。 飯作んの上手いし。 別に拒否反応出ないし。 これから生活していく上で、家事が減るし。 なんだかんだ理由つけても、結局は気に入ったってこと。 家事手伝って貰う分、羽衣のことは出来るだけ助けてやるつもり。 明日から学校に来るらしいし。 歩と楓、健太郎(・・・だっけ?)はこいつのこと好きみたいだな。 広樹はどうだろ。 でも渡さない。 これから少しずつアピールしてこ。
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