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~唯side~
あ・・・、なんかすごいいい匂いする。
あんまりにも落ち着く匂いに、俺は誰これ構わずに抱き寄せた。
あまりにも騒ぐもんだから、離そうかと思ったけどやっぱり落ち着くから止めた。
逆に上に上げてみる。
いや、俺まじで寝ぼけてたみたい。
楓に叩かれて起きてみれば、抱き締めてたのは女。
あわてて離す。
・・・なにしてんだ、俺。
女って香水臭くて、化粧濃い奴らばっかじゃねえんだ。
離した女を見てふと考えた。
こいつ、化粧してないし、香水じゃなくて石鹸の香りがした。
その後、昼飯を食べる時に話したけど、悪い女じゃなさそうだな。
俺の知ってる女たちと大違い。
メイド服は、目の置き場なくて困ったけど。
・・・少しドキッとした。
まぁ、まだ女は大っ嫌いだけどな。
羽衣・・・はそこまで嫌いじゃないかも。
飯作んの上手いし。
別に拒否反応出ないし。
これから生活していく上で、家事が減るし。
なんだかんだ理由つけても、結局は気に入ったってこと。
家事手伝って貰う分、羽衣のことは出来るだけ助けてやるつもり。
明日から学校に来るらしいし。
歩と楓、健太郎(・・・だっけ?)はこいつのこと好きみたいだな。
広樹はどうだろ。
でも渡さない。
これから少しずつアピールしてこ。
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