1刻

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今まで使ってた部屋を 見渡す。 こんなに広かったっけ? なんてありきたりの言葉 しか出てこないけど 今まで家具があったぶん 狭かった部屋はなにもな くて寂しかった。 *** 「圭‐!そろそろ行くわよ」 次の日の朝 家に別れをつげ俺は母さんが運転する車へ乗り込んだ。 季節は春になりかけ。 暖かい陽射しが気持ち良かった。
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