歌のおにーさん

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…こんな中途半端な自分にも、 やんなっちゃう。 ウジウジしてるの、 私らしくないし。 丸「なぁ、しずくは彼氏おらんのー?」 ……この馬鹿にも、さっさと教えてやんなきゃね。 「ハァ…まだ気付かないの?」 丸「え?何が?」 私は学校へと向かう足を止めて、アイツを真っ直ぐ見た。 丸「……しずく?」 馬鹿な貴方に教えてあげる。 「私、あんたが好き。」 少し間を開けて、まぬけな顔して私を見てる。 丸「へ?」 へんな声出してるし。 「だから、あんたが好きだって言ってんのよ!文句ある?」 丸「……ないっ!!俺もしずくの事好きっ!!!」 「ばっ馬鹿!!//声デカイわよっ!!//」 丸「子供たちと同じくらい、しずくを笑顔にしたるっ!!」 「バカっ、うるさいって言ってんのっ!!//」 何か、とんでもない事になっちゃった気がする。 これからもっと、 毎日が騒がしくなりそう。 だけど、 この空が曇った時には、 あんたが晴れにしてくれるんでしょ? 子供みたいな笑顔で、 その明るい歌声で。 泣いたりしてたら承知しないんだから。 一雫も流させない。 だって、 “雫”は私一人で十分でしょ? 気付かせてくれてありがと。 私、 やんなっちゃうくらいアンタが好き。 紹介します。 私の彼氏は、 私の太陽は、 “歌のおにーさん” です。 END...
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