遭遇

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  三機のウォーホークが互いに連携するように飛ぶ。 中央の機体が指揮官機なのか、左右の機は何だかフラフラしていた。 「ヒヨコのお守りは大変だなァ… だが…撃墜(おと)させてもらう!」 言うが早く、アンダースン中尉の隼が一瞬だけ機銃を放つ、曳光弾がウォーホークの編隊の前を通過する。 その銃撃に驚いたか、三機の内、左右の機体が散開して、勝手な方向に回避した。 しかし、片方の逃げた先にはサクヤ軍曹の隼が待ち構えていた。 「今だ、喰らえ!」 照準器に収まらない程の近距離で発砲、離脱した。 機銃弾は操縦席を撃ち抜き、操縦士を失ったウォーホークはバランスを崩し、海に叩きつけられた。
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