湾岸防衛戦

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  《くそォ! 被弾した、離脱す…》 そこで彼の無線が途切れる。漏れた燃料からの引火だろう、白煙を曳いていた翼が爆発。 瞬間的にそれは機体全体に誘爆し、機体はバラバラとなった。 《コリント隊がやられた!》 《翼が水色!? 奴らはエースだ!!》 「エースだと…」 アンダースン中尉が四機のライトニングを睨む。 …確かに主翼が水色一色に塗装されている。 さらには四機編隊を維持しながら次の獲物に、襲いかかろうとしていた。 ‐主翼が水色の戦闘機隊‐ …かつて内戦状態のタワラで活躍した戦闘機隊である。 敵味方が同じ機体での戦闘が多かった事から、識別のため主翼が水色一色に塗られた。 隊員の腕前も凄いが、隊長の「グレゴリー・ボイントン少佐」は三十機以上を撃墜したと言われている。 …エース部隊である。
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