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《やったァ、撃墜!》
サクヤ軍曹の嬉しそうな声が無線越しに聞こえてきた。アンダースン中尉も、もう一機を撃墜した。
だが…
《貴様ら、よくも部下を!》
「!」
「!」
無線からサクヤ軍曹以外の声が聞こえてきた、どうやら無線周波数を全開にしているのだろう。
一機のウォーホークがサクヤ軍曹の隼に迫って来た。
《サクヤ軍曹!》
アンダースン中尉が叫んだ。それにサクヤ軍曹はとっさに機体を急上昇させた。
これで迫るウォーホークから振りきるハズであったが…
「っ…振りきれない!」
背後を確認したサクヤ軍曹が叫ぶ、サクヤ軍曹の隼の後方には振りきったはずのウォーホークがぴったりとついてきた。
《剛腕のマーコミックを舐めるんじゃねェ!ヒヨコの仇だ、墜ちろ!!》
ウォーホークの機銃が雄叫びを上げ、サクヤ軍曹の隼を襲う。
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