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《アンダースン隊長…
了解しました、ご武運を…》
《アンダースン隊長…必ず…
帰って来て下さい…。》
《おぅ…》
互いに敬礼、そしてアンダースン中尉の隼は反転、水色のライトニング隊に突撃する。
(俺は…隊長失格だな…)
アンダースン中尉は苦笑する。そして走馬灯のようにある人の言葉を思い出していた。
…隊長はね、最後まで隊を指揮し、けして最期まで落とされてはいけないよ。
…隊長が撃墜されれば、隊の統制がとれず、部隊が全滅するのよ。
(確か…
タカマチ教官の教えだったな…)
だが、アンダースン中尉はタカマチ教官の教えとは逆の事をしている。
自らを囮にして部下達を逃がそうとしているのだ。
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